とりとめのないこと

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7月29日 孤独のグルメ

孤独のグルメを見るのにはまっている。
大まかに言うと、個人で輸入雑貨商をしている井之頭五郎という男が、仕事をしにいろいろなところ(主に東京)へ訪れ、その土地土地のお店でいろんなものを食べるお話だ。
 
食を楽しむ五郎の様子、町の雰囲気やお店の雰囲気、足早にお店を探すシーンのカメラのブレなんかも全部素朴で、それが淡々と続く感じが心地良い。
それぞれが一話完結なのもあって、見はじめるまでのハードルが低いのもうれしい。
 
 
ドラマ版孤独のグルメが好きな人はみんなそうだと思うが、食べているときの脳内ナレーションが好きだ。
ワードチョイスがいい塩梅で、独特の言い回しが多いのに、どれも耳なじみが良い。
松重豊さんの声や話し方も一役買っていると思う。
ドラマでは、ナレーションのおかげで井之頭五郎人間性が深まり、お話が一層味わい深くなる。
原作の漫画ではそれがどんなふうに表されているのか気になった。
でも漫画よりも語録が欲しい。発売されたらきっと買う。
 
それと、エンディングの時に流れる、
五郎~ 五郎~ 五郎~ いっのっがっしっら フ~ (×2)
あの音楽も好きだ。
部屋で一人で見ているときは一緒になって口ずさんでしまう。
のんびりした雰囲気もドラマの空気感に合っている。
 
見終わってからふと、「主演の松重さんは五郎と同じく大食らいなのか?」と疑問に思ったので調べてみると、シーズン9が始まるにあたってのインタビューの記事がヒットし、松重さんは本来食が細いということが分かった。撮影当日は朝から何も食べずに臨むらしい。
五郎の気持ちになるためなのか、食が細いからなのか、どっちなんだろうか。
おそらくどっちもだろう。
というか、シーズン9まで続いていることに驚いた。すごいな。
 
 
最近空いた時間はずっと孤独のグルメを流している影響なのか、
お腹が空くと脳内で井之頭五郎が「腹が、減った…」と言って、お腹が減ったことに気が付いたときに鳴るあの音がして、カメラが徐々に離れていくお決まりのシーンが再生されるようになった。
お腹が減る瞬間がちょっと楽しくなった気がする。
 
 
あと、孤独のグルメとは関係のない話だが、今日母が「分厚いポテチ食べたら歯折れた」と言って、いーっと折れた部分を見せてきた。前歯の、笑ったら見える位置にある歯が折れていた。
今日一びっくりしたし、母はこれから差し歯になるのか…と漠然と思った。初めて母の体内のカルシウム量のことを心配した。
そして母が歯を私に見せた瞬間が、見せ方といい折れている位置といい、弟が歯が抜けたことを報告しに来てくれた時と似ているな、と思った。