とりとめのないこと

雑記とか雑記じゃないのとかいろいろ

7月30日 溶けた抹茶アイス

冷蔵庫から抹茶プリンかと思って手に取ったカップが、フタを開けてみたら溶けた抹茶アイスだった。でろんとしていて、細かい泡が浮いている。
 
なぜ冷凍庫ではなく冷蔵庫に入っていたのか…
 
アイスは冷蔵庫の、いつもヨーグルトやプリンを置くところに置いてあった。サイズもプリンと同じくらいだった。
私が間違えてしまったのも無理はないと思う。
 
言い訳してみたが、もう開けてしまったフタは元に戻らない。
仕方なく、プリンのために用意していたスプーンで抹茶アイスだったはずのものを掬って飲んだ。
味が濃くて甘ったるいと思った。しかも微妙にぬるい。
ぬるくて甘い汁は、飲んだ後喉がちょっときしむ感じがする。
 
 
 
家族の中で抹茶味を好んで買ってくるというのは母か私しかいないので、ほぼ確実に犯人は母だ。
そこまではすぐわかるが、そこからがわからない。
 
謎は、「なぜ母がアイスをそんなところに置いたのか?」ということだ。
アイスを買ってきたのが母だとすると、買う時に母はそのカップを「抹茶アイス」であると認識して買っているはずだ。
なのにわざわざ冷蔵庫に入れるだろうか?
しかも考えてみれば、私の目に入る位置にそんなものを置いておけば、食べられてしまうことなど目に見えているだろう。
なのに冷蔵庫を開けたらすぐ見える、わかりやすい位置に置かれていた。
 
 
私への罠か?
何か母を怒らせるようなことをしただろうか?いやむしろ何もしないことに対して怒っているのか?それに対するささやかな報復か?
いやしかしわざわざそんな回りくどいかつしょうもないことはしないか…
 
思考が変な方向に進みはじめ、自分では納得のいく答えが出せずに迷宮入りするかと思われたが、いいタイミングで母がやってきたので訊いた。
 
すると、「こないだテレビで溶けたアイス再冷凍するとお腹壊すって言ってたから」との答えが返ってきた。
そのまま常温で放置するよりは冷蔵庫に入れておいた方がいくらかよかろう、ということだったらしい。確かにそうだ。
 
「溶けてないのもまだ一つあるよ」と冷凍庫の奥に隠れていた(隠していた?)アイスを引っ張り出して見せてくれた。
カップのフタを開けてしまう前にそれを知りたかった。
 
 
 
あっけない理由と罠ではなかった事実に安堵したが、溶けた方を食べてしまったことを後悔した。
外れくじを引いた感じが拭えない。
 
母は当然のように引っ張り出したアイスを持って行って食べ始めた。
 
この場合、アイスを溶かしてしまった母が悪いのか、何も考えずに手に取りフタを開けた私が悪いのか…
 
これこそ迷宮入りかもしれない。