とりとめのないこと

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8月26日 Mutazioneクリア

Mutazioneというゲームをクリアした。

「庭を育てる」「種を集める」「会話する」ということを主としているゲームで、ストーリーをクリアしてからも別で庭が育てられるので実質ずっと遊べる。

 

とても素敵なゲームだった。

色彩は柔らかいのに扱われるテーマはシリアスで、島ののんびりした空気感の中に存在する複雑な人間関係を紐解いていくのに夢中になった。

「人間関係」と書いたが、ゲームに登場するキャラクターの大半はミュータントであり、過去落ちた隕石により突然変異し、人間とは異なる外見を有している。

そんな島民たちを長らく助けてきた祖父が体を悪くし、疎遠だった祖父のもとに招かれた主人公は、見知らぬ環境に戸惑いながらも祖父を手伝い、孤島に暮らす人々のことを知っていく。

「自分たちを手助けしてくれる人の孫」「全く別の場所で暮らしてきた」という絶妙な関係性からか、島民は少女を気にかけ、各々の思いを吐露する。

 

お話の内容としては「ソープオペラ」(日本語だと「昼ドラ」みたいな意味らしい)というジャンルであるらしく、孤島という狭いコミュニティだからこそ起こる恋愛模様に胸が詰まる。ミュータントのヒューマンドラマを見ている感じだった。

分かりやすいゲームの手順に島民たちの群像劇が絡まって、クリアするまでトンネルをくぐっているような気分だった。

やり終えてからも、今後孤島で起こる出来事が想像できるような、余韻に浸れるゲームだった。

 

ストーリーもとても良かったが、もうひとつ好きなのが植物図鑑だ。

庭を育てるために種を集める中、図鑑に植物が記録されていく。架空の植物の図鑑に、効能やどんな時期に育つのか、毒性かどうかなどが詳しく記録されているというのは、その事実だけで楽しい。

また気が向いたら好きに庭を作ろうと思う。

 

 

総じて本当に素敵なゲームだった。一人で黙々とやるのに向いている。

クリアできて一段落したので、今度こそこの間買ったゲームに取りかかろうと思う。