10月9日 深夜の公園
午前2時過ぎから午前5時ごろまで、突発的に近所の公園を散歩していた。
あまりにも深夜。不審者だと思われるのだろうか、と思いながら3時間近く練り歩いた。
公園に向かう途中の踏切で、「終電が終わった後ってずっと踏切開いてるのか」と当たり前のことに気が付いて、少し歩幅が広がった。
なぜそんな時間に外に出よう、散歩しようと思ったのかは私もまだ調査中だ。
道には人がほぼ誰もおらず、ぽつぽつと街灯がある以外は真っ暗なところもあった。
しかしヘッドホンをつけていたからか、景色がVRのように感じられて、怖さは訪れてこなかった。
ただし、道の途中にあった足がぐにゃぐにゃした看板が中腰になっている人に見えて、一瞬びくつきはした。
マスクを浮かせて空気を吸い込むと、おいしいかどうかはわからなかったが、自分がいつも吸っている空気とは違うことは分かった。
印象としては、緑がある場所の青い匂いが少しと土埃の匂いが遠くにあって、それを冷気が包んでいる、みたいな感じだった。
それと、「夜は朝より光が近い」ということにも気が付いた。
朝は太陽光、夜はまあ月があるけど、人工的な光がより目立つから、朝より個別の光を近く強く感じる。
それらを考えている間も、ずっとヘッドホンでプレイリストに入っている曲をてきとうに流しながら、リズムに合わせて歩いていた。
深夜だからか夜にまつわる歌やそういう時間帯に似合う曲が多く流れた気がしたが、もしかすると単に私がそういう歌が好きで、プレイリスト内に多く入っていただけかもしれない。
断片的に歌詞を聴きながら、のんびり歩くのは心地よかった。
暗いから安心するし。
なんだかこれはまたいつか急に思い立ってやってしまう予感がする。