8月12日 今日は雨を喜べない
コピーライターのコピーが載った本を少しと、短い小説を読んだ。
小説を読み終わってから少しすると夕立が降りだして、空気の湿り気が増した。
窓から外を見ると、大粒の雨であらゆるものの色が濃く塗りなおされているところだった。
いつもはそれに好感を抱きつつリラックスするが、今日はどんな感情で雨に接すれば良いのかわからなかった。
好きなものに対する気持ちがうまく咀嚼できなくなるくらい、気が滅入る話を聞いてしまったせいだ。
せっかくとてもきれいなお話を読んだのに、それをネガティブな感情が上書きしてしまった。
今はそれに憤る元気もない。
どうにもならない。
しばらくうまく笑えない予感がする。
こういうとき、自分の厭世的な考え方が本当に煩わしい。